城南学園小学校

◆山北浩之 校長先生 インタビュー (2012.6.10)

 

2012年 6月10日

今年度から、校名を変更された「城南学園小学校」の山北浩之校長先生に、今のお気持ちを伺って参りましたので、ご報告いたします。

山北 浩之 校長先生

城南学園小学校は、昭和25年の創立以来、建学の精神「自主自律(強く正し い)」「清和気品(清くやさしい)」のもと、知・徳・体の調和のとれた円満な人間の育成をめざして励んでいる小学校です。平成22年に、創立60周年の節 目を迎え、さらに未来へ向けての挑戦を始めています。

城南学園小学校のホームページをご覧ください。


山北 浩之校長先生のお話をご紹介します。

「本 校に通うすべてのお子様一人一人の「こころ・からだ・学び」を大切にする教育をすすめています。「一人一人がキーパーソン」の合言葉をかかげ、「自ら学ぶ 態度」と「思いやりの心」の育成に努力しています。これからも、近代的な校舎で諸設備も充実し、学習指導に工夫をこらすとともに、進路指導に力点をおいた 優れた進学校として歩んでいきます。

中学受験だけを考えますと、例えば地域の小学校に行き、短縮した通学の時間を進学塾に充てて、勉強に専念するということも考えられますが、それで良いのでしょうか?私は、そう思いません。初等教育は、勉強だけではなく、中学受験の準備の為でもなく、
人としての魂の芯を育む時期だと思います。そして、愛するお子さんの「魂を育てる」時間をどこで過ごさせるかを決めることが、親の大事な務めではないかと思います。「魂を育てる」ことは、「命を育てる」ことと同じです。

礼法の授業を大切にしているのは、城南学園小学校の児童には、人として大切なものを身につけてほしいと願うからです。そして、その点を理解し協力していただける保護者のお子さんに入学していただきたいと考えています。
城南学園小学校の建学の精神に賛同していただけるご家庭のお子様のご入学を、願っています。

今のお子さんは、非常に厳しい時代を、そして、明るい未来が見えない時代に生きていると思います。しかし、今こそ、頑張らなければ、頑張り続けなければならないと思うのです。

 

何事も徹底した教育・指導を行っています。はっきり言って、厳しいところもあると思います。しかし、その厳しさが絶対に子どもの幸せに繋がると信じて いるからこそ、徹底しているのです。社会に出た時に、厳しくしてもらって良かったなと感じてくれればよいのです。つまり、厳しい学校なのではなく、面倒見が良 い学校なのです。それが、城南学園小学校の理想です。」


以上です。 山北浩之校長先生、ありがとうございました。



授業も拝見させていただきました。

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1年生の「礼法」の時間を見学させていただきました。

「礼 法」の授業は、1年間に8回、1年生~6年生まで行われます。毎学期、このような「挨拶」の指導があるのですが、ここにも、城南学園小学校の「徹底」の教 育があると思いました。この徹底した礼法の指導は、繰り返すことで身につき、不意の時にも自然にふるまえるようになるのです。廊下で私に出会った城南学園 小学校の児童たちは、どの子も立ち止まって挨拶をしてくださいました。

 

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            左が礼法の先生、右が学級担任の先生。

廊下で人と出会った時になすべき礼儀の練習を一人一人に指導します。
指先を意識して、胸を張って歩くところから始まります。
立ち止まる。一歩横へ退く。

CIMG3753           会釈する。元の位置に戻る。歩き出します。
          全員ができるまで、しっかり指導していました。

一 人ひとりが指導を受けている間、ほかの児童は座って順番を待っているのですが、ある児童がつい隣の子に話しかけました。すると、礼法の先生は、「喋りたく なったら、頭の中の自分と話しなさい。自分の順番が来たら、どうすれば良いのかを、頭の中の自分と会話するのです。お友達に話かけたら、お友達まで注意を 受けることになって、失礼ですよ。」と注意されました。「頭の中の自分と話す」って、良いアドバイスだと思いました。そして、「相手に失礼です。」という 言葉は本当に素晴らしいと思いました。流石、礼法の先生です。
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         今度は、階段で人と出会った時になすべき礼儀の練習。

「教えるべきところはしっかりと教え、しつけるべきところは全員ができるまできちんと指導する。」ことが、城南学園小学校の教育方針です。この「礼法」の授業でも、この教育方針が徹底していました。
何事も「徹底」する城南学園小学校の教育は、将来必要となる基礎・基本の学力を確実に養い、何事にも意欲的になれる人間として成長させるために、そして、社会へ貢献できる人材を育てるために、指導への努力をいとわない教育です。

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               5年生の英語の授業です。

新 世紀を担う、ふさわしい人になるために「聞ける・話せる」を目標に、全学年、週1時間の英語の授業を行っています。1クラスをネイティブ2名と担任の先生 の合計3名で指導します。3人の先生がいらっしゃるので、児童は少人数に分かれて、徹底した発音練習をします。ここでも、「1人1人がキーパーソン」の合 言葉を徹底した指導が行われていました。低学年では、男性と女性のネイティブの先生が担当されるそうです。

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意 図して、国籍の異なるネイティブの先生に指導していただいているそうです。その結果、児童はさまざまな国の文化や生活様式を知り、国際的な視野を広げてい ます。また、授業だけでなく、英会話の必要感をもたせる工夫として、校外で、外国人の方々と話をする機会をもうけているそうです。


これまでにけいkids+ブログでご紹介した城南学園小学校レポートはこちらをどうぞ。


子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。


山北浩之校長先生 インタビュー(2009年 5月28日

大阪市東住吉区にある城南短大附属小学校に行ってきました。校長先生は山北浩之先生。山北校長先生は優しいけれど厳しい先生です。その山北校長先生の指導 を受けた生徒さん達は小さな紳士・淑女でした。下校時のバス停で、後から並んだ私に「お先にどうぞ。」と順番を譲ってくれました。見事なしつけです。

 

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        山北校長先生と私



城南短大附属小学校の教育目標は、「強く、正しい。」「清く、やさしい。」です。

そして、教育方針は、
1、人間としての基礎・基本の徹底。
2、学力の基礎・基本の徹底。
3、学ぶよろこび・活動するよろこびの徹底。


山 北先生と4時間も教育について語り合いました。教えるべきことはしっかり教え、しつけるべきところはきちんと全員ができるようになるまで指導することが大 切だと話して下さいました。そして、何事にも意欲的に取り組み、社会へ貢献できる人間に育てるために、教師が一丸となって子供達に寄り添っているのだと話 して下さいました。また、「魂をつくる大切な6年間」にたくさんの種を植えたいとも話して下さいました。山北先生の熱い思いにあっという間の4時間でし た。 


小学校受験家庭に伝えたいことをお聞きしました。山北校長先生は、「こちらの質問に対して、順序だってお話のできるお子 さんが少なくなっています。それは、ご家庭で親が先まわりして、何でもしてあげているのが原因ではないでしょうか?単語の会話をしているからではないで しょうか?喉が渇いたと言えば、さっとお茶を出していてはだめです。喉が渇いたの?と聞き直して下さい。そうすると、本人が何か答えるでしょ。考えるで しょ。それまで待ってほしいのです。考えるチャンスを作ってあげてほしいのです。そういう家庭を作ってください。」と話して下さいました。 また、「子供 が伸びる時は、自信を持った時だけです。ですから、すぐに親が手を出さずに子供に任せるところは任せてください。自分で出来たことで自信を持たせて下さ い。」とも話して下さいました。


私も、これらはとても大切なことだと思いました。小学校受験を考えているご家庭だけではなく、どのご家庭でも心がけて欲しい育て方です。



子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。